2014年3月31日月曜日

海外 ビリヤード 観戦記(スリークッション/ワールド・チャンピオン in ベルギー・アントワープ2013)


2013年ベルギーのアントワープで開催されたスリークッションの世界選手権を観戦して来ました。

ブリュッセルの空港から電車に乗って会場のあるアントワープへ向かいました。アントワープ中央駅で電車を降りてタクシー乗り場へ向かう途中で、さっそくこの世界選手権のポスターが駅の構内に貼られているのを見て「やっぱり本場は違うなぁ」と感じました。

いったんホテルにチェックインして荷物を置いて、試合会場へと向かいました。駅とホテルと会場の位置関係も全く分からず、とりあえず全部タクシーで移動してみましたが、どこも微妙に離れていて、タクシーに乗る度に20〜30ユーロかかってしまいました。

会場はアリーナと呼ばれる建物で、どうやらスポーツなどのイベントを開催するような施設のようでした。コンクリートの打ちっぱなしの壁と天井で、階段などには明かりが少なくてちょっと廃墟の中を歩いているような気持ちになる建物で、ちょっとビリヤードとはイメージが違う感じの建物という印象でした。

でも、会場に足を踏み入れると、じっと試合を見つめる観客とその視線の先にはキレイなじゅうたんが敷かれた上にビリヤードテーブルが並べられていて、正装した選手達が真剣な表情で試合をしていました。


クードロン/Caudron、サンチェス/Sanchez、カシドコスタス/Kasidokostas、ザネッティ/Zanetti、ヤスパース/Jaspers、。。。
とりあえず、勝手が分からないこともあるので、周囲の様子もうかがいながらしばらく観戦することにして、自分の席を探すことにしました。


韓国のワールドカップとは違って、この世界選手権は座席が指定されていたので、自分の座席をキョロキョロと探していました。すると、近くに居合わせた年配の夫婦が親切に座席を教えてくれて、「ほら、あそこに座っているがレイモンド・クールマンスよ」と暗闇の中に座るクールマンスの後ろ姿を教えてくれました。

「ほ、ホンモノだ。。。」

ベルギーだし、世界選手権だし、居るのが当たり前だと思っていても、実際にクールマンスの姿を見たらやっぱりドキドキしてしまいました。私がクールマンスという名前を初めて知ったのは今から25年くらい前のこと。それ以来、クールマンスという名前を忘れたことなく生きてきたけれど、ようやくその本人を目の前にしてなんとも言えない気持ちになりました。

しばらくして試合が終わり、しばらくの間の休憩時間になった時に、クールマンスに声をかけてサインを頂きました。スゴイ、クールマンスにベルギーで直接サインをもらう日が来るなんて夢にも思わなかったです。。。


さて、本題の試合の方ですが、決勝戦までの勢いからはカシドコスタス選手の方が優勝しそうな印象もありましたが、決勝戦ではそれまで堅実でしっかりと勝ち抜いてきたクードロン選手が優勝しました。


最後の2日間だけ観戦したのですが、最終日は満席で、とても素晴らしい雰囲気となりました。観客席にはきちんとジャケットやドレスを着た観客が多く、観戦マナーもとても素晴らしく、さすが本場は違うな〜という印象でした。


VIPチケットを購入した客には、専用の別室(ラウンジ)で夕食や飲み物が提供されていて、その雰囲気はおよそ日本人のビリヤードに対する常識ではちょっと考えられない気品ある大人の社交の場という雰囲気でした。


アメリカ文化の楽しい雰囲気とは違ったヨーロッパの上品な雰囲気は、まさに文化と呼ぶにふさわしいという印象で、とても良い経験となりました。

2 件のコメント:

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  2. 来月ベルギーにちょっとだけ寄る時間があるのですが、クールマンスのキューを買える店をご存知ないでしょうか。

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