去年のことですが、2013年9月2日〜9月8日に韓国の九里(GURI)で開催されたスリークッションのワールドカップへ観戦に行ってきました。
この時が私自身、ビリヤードの試合を初めて観戦する機会だったので、日本を含め他の試合会場と比較することは出来ませんでしたが、初めての体験でとても興奮したのを覚えています。
九里はソウルの郊外で、地下鉄でソウルの中心部から30分くらいの場所で、ソウル市内に宿泊してもさほど不便ではないところだったので、ソウル市内に宿泊して地下鉄で会場へ向かうことにしました。
日本ではちょっと考えられないことですが、九里の試合会場付近にはこのスリークッションのワールドカップのポスターが貼りだされていて、ポスターを指さして会場の場所を尋ねると「スリークッション?」と普通にビリヤードのことを知っている(であろう)人に普通に出会うのでちょっとビックリしました。
余談になりますが、韓国ではビリヤードと言えば「スリークッションや四つ球などのキャロムビリヤード」のこと。日本ではビリヤードと言えば普通は9ボールなどのポケットビリヤードが普通だけど、韓国ではキャロムが主流なのです。
(韓国のビリヤード事情については、また別の機会にお話しますね。)
会場の入り口にはビリヤード用品を売る業者のテントが並び、グローブやラバーグリップやチョークやタップの他、ボールやビリヤードテーブルなどを製造、販売する会社まで出店していました。
そして、いよいよ会場内に入ると、過去の出場選手の写真で作られたポスターが貼ってあって、日本人選手の写真も多く見受けられました。
そしていよいよ試合が行われている会場に足を踏み入れると、真剣に試合を見つめる観客。そしてその視線の先にはYoutubeやUstreamやDVDでしか見たことのない世界トップレベルの選手たち。。。
「サンチェス!ブロムダール!クードロン!」
「おお〜、ホンモノのトッププロ選手達だ〜」と当たり前の感想を口にしながら、いくつもあるビリヤードテーブルを見回すと、その中にはテレビ中継するためのビリヤード台もあって、地元韓国の選手が得点する度に一層大きな拍手や歓声が上がっていました。
開催が韓国ということもあって、比較的多くの日本人選手も出場していて、観客席にも日本人選手の姿が見られました。今までプロ選手のビリヤードの試合を観戦したことがなかったので、応援や歓声や拍手など周囲の反応や様子を見ながらの観戦でしたけど、不思議なものでやっぱり日本人選手が出てくると自然と日本人選手を応援したい気持ちになりました。
残念ながらこのワールドカップでは日本人選手は途中で敗れてしまい、決勝戦はスペインのダニエル・サンチェス VS 韓国のカン・ドンクンとなりました。素人の私が見ていても、ダニエル・サンチェス選手よりも韓国のカン・ドンクン選手の方がテーブルのコンディションをしっかりと掴んでいて、リズムもいい感じにプレーしているように見受けられました。
「こんな世界のトッププロでもテーブルのコンディションを読むのが難しいものなのか。。。」
結局、ゲーム開始当初からいい感じでプレーしていたカン・ドンクン選手が見事に優勝。地元韓国の選手の優勝で、優勝の瞬間はものすごい歓声に包まれました。
場内のアナウンスはよく分からないし、座席も全て自由席ということなど、最初は勝手がわからなくて戸惑った部分もあるけれど、あのなんとも言えない雰囲気は貴重な体験だったな〜って感じました。
ソウルまで羽田や成田からは飛行機で約2時間なので、世界のトッププロのスリークッションの試合を観戦をしてみたいっていう人には韓国で開催される試合はとてもオススメです。